ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 感想(ネタバレあり)

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ネタバレあり

 

ざっくりあらすじ
怪獣を(ある程度)操る音波を発生させる機械、オルカ。
それを開発した科学者が環境テロリストと手を組み、南極に眠っていた宇宙怪獣キングギドラを復活させ、ギドラは世界中に眠る怪獣を覚醒させ支配、王の座を賭けてゴジラと激闘を繰り広げます。
 
 
まずはモスラ、中国で卵から孵ったところでオルカによるコミュニケーションに成功するもそこにテロリストが乱入。エマ博士と娘のマディソンを攫います。
でもこれはエマ博士とテロリストが裏で手を組んで行ったこと。彼らの思想は怪獣が地球の環境を元に戻すために人類の文明を破壊しようとしている、というガメラ3の倉田のような思想です。
今回のモスラはスマートですがその分目つきが鋭く、攻撃的な印象。モスラはそのまま蛹になります。幼虫の出番は少ないです。
 
そしてエマ博士南極でモンスターゼロ、キングギドラを復活させようとします。
そこに現れるゴジラ。途中バミューダで声をかけた芹沢博士、エマの元夫たちを引き連れて南極でファーストバトル。ここはギドラがゴジラを退ける形になります。
 
その後両者は北上。目的地はメキシコ。
メキシコの火山からラドンが復活。モナークは被害を抑えるためラドンをギドラとぶつける作戦を取ります。
ラドンと戦闘機との戦いはガメラ3のイリスと自衛隊の戦闘を思い出させる迫力。ラドンは火を纏っているものの、飛び道具はなし。その代わりキリモミ回転アタックを披露。相当な強さを見せつけます。
しかしギドラと激突し、あえなく撃墜。
そしてゴジラとギドラ、メキシコ沖でセカンドバトル。ゴジラはギドラの首一つを食い千切りますが、米軍の新兵器オキシジェンデストロイヤーで両者攻撃されます。
ゴジラの生体反応は消えますがギドラは復活。失った首も再生させ、ワシントンに降臨します。ラドンは完全にギドラの子分になり、周りを飛び回ります。
そしてギドラに操られて世界各地で怪獣が復活。このままでは地球はギドラの、宇宙怪獣に都合のいい環境に作り変えられてしまいます。
宇宙から来たキングギドラはあくまで偽の王、真の王のを復活させるため、成虫になったモスラの導きで海底へ向かう芹沢博士たち。そこには遥か昔の海底遺跡で眠るゴジラの姿が。
今回のゴジラモスラは王と女王と呼ばれ、過去最高にいい仲、共生関係だと推察されます。
核兵器ゴジラを目覚めさせるため、芹沢博士が単身でゴジラの元へ。殉教者のように体を引きずりながらゴジラの元へ向かう姿には目頭が熱くなります。そして最後にゴジラに触れ、「友よ」と呼びかけ博士は爆発の中に消えます。
初代のリスペクトシーンは鳥肌もの。
 
復活したゴジラキングギドラはボストンで激突。マディソンの活躍でこうなって、ここで親子三人が怪獣バトルの足元で和解します。人間ドラマはおまけ。
米軍を引き連れて上陸する姿は正に王の帰還ゴジラ&モスラ&人類VSキングギドラ&ラドンの構図に。レギオンに挑むガメラ自衛隊のようで、とにかくゴジラがんばれと思わずにはいられません。
モスラ、人類の援護を受けて優勢になるゴジラ。しかしモスララドンと相討ちになり、米軍はキングギドラの放電攻撃で壊滅。
上空から叩き落とされゴジラはダウン。とどめを刺そうとするギドラの前にモスラが立ちはだかり盾になります。
GMKの時のように光となって散るモスラ。しかし今回光が降り注いだのはゴジラ。真の王はお前だ、というモスラの意思を感じました。
さらにエマ博士がオルカを起動し、命と引き換えにギドラを引きつけゴジラ復活の時間を稼ぎます。最後の最後でドジを踏んでしまったギドラ。
復活したゴジラはここでバーニング化。熱波だけでキングギドラを圧倒。最後はその体を踏みつけ核爆発。
ゴジラ最後に残ったキングギドラの首を食いながら熱戦を発射。勝利宣言。
そこに各地から怪獣が集結し、頭を垂れます。
モスラにやられたと思ったラドンも当然のようにしれっと列に加わりますが、ゴジラに睨まれ土下座状態に。
そしてエンドロール。復活した怪獣たちはゴジラに監視され、各地では怪獣による恩恵が得られたことが語られます。
そして髑髏島の地下が怪獣たちの起源であり、コングとゴジラがかつて戦ったことが示唆されます。
これで次はゴジラ対コングかと思わせて最後の最後にとんでもないサプライズが。
生き残った環境テロリストが漁師から買ったのはメキシコ沖でゴジラに食い千切られたギドラの頭部でした。

 

エンドロールで次はゴジラVSコングか…でもゴジラが強すぎる気がするけど大丈夫だろうか…と思っていたらラストでまさかのキングギドラ復活フラグで全て持っていかれてしまった。
とはいえ中身はいわゆる怪獣プロレス満載。日本の着ぐるみではとてもできないダイナミックな動き。特にキングギドラは翼、三首という特徴を余すことなく使い多彩な攻撃を見せます。
結局ゴジラ単体では勝てず、モスラ・人類の助けがなければ勝てなかったでしょう。歴代でも最強といっていいほど圧倒的な強さを見せてくれました。それでいて、最後は横槍を入れられて勝ちを逃してしまうあたりもギドラらしい。
ラドンは本当にラドンジャイアンに媚びるスネ夫のようです。
モスラはもう少し出番があっても良かったかも。ゴジラともう少し絡むところがみたかった。
ストーリーはオルカを使って怪獣を操ろうとする点はVSシリーズのようであり、怪獣と地球の関係は平成ガメラシリーズのようであり、もちろん芹沢博士の最期は初代のようであり…とどこまでが狙っているのかわかりませんが日本のゴジラシリーズを見ていればもっとほかにも見つけられるかもしれません。
とにかくかつて日本で主流だったゴジラシリーズのハリウッド強化版という感じでそれらが好きな人にはたまらない内容じゃないでし