アニメ映画『GODZILLA 星を喰う者』のネタバレあらすじ&感想です。
三部作の第三部です。なのでこれ以上続かないことははっきりしています。
ゴジラも休眠状態に入り、後半まで放置されます。
生き残ったメンバーは絶望的な状況でメトフィエスの語る神に救いを求めます。
ハルオとマーティン博士と助手以外はあまりにもちょろくメトフィーの信者になり、なんの役にも立たなくなります。
宇宙のアラトラム号ではハルオの処遇をめぐりビルサルドと地球人が対立。
ビルサルドが反乱を起こし、母船はなんの役にも立たなくなります。
二種族がもめている間にこっちでもエクシフの宗教勧誘により信者だらけになります。
マーティン博士によるとここにいては危ないということでハルオはミアナと共に身を隠します。
そして潜伏先でフツアにとって勝つことは生きること、負けることは死ぬこと、という価値観を聞きます。
そしてミアナがハルオと命をつなぐ=子孫を残すことを求められます。
が、ここはハルオが拒否します。
しかしその後、マイアとことに至ります。ここでなんと実は前回最初にハルオと一緒にいたのはマイアだったことがわかります。
ハルオがそんなことをやっている間にメトフィーによるギドラ召喚の準備が整います。どういう理屈かわかりませんが、信者の数が集まって星のめぐりがいい時にギドラが召喚できるようです。
なぜもっと早くやらなかったのか後にハルオに突っ込まれますがよくわかりません。
そしてアラトラム号の直上の特異点からギドラの首が出現。
前回のメカゴジラは工場でしたが今度のギドラはちゃんと怪獣として出ます。
最後まで首と頭だけですが確かに怪獣としては出しました。
ギドラの首に絡みつかれるとアラトラム号の計器がめちゃくちゃな現象を計測します。オペレーターが息をする間もなくそれらしい専門用語を延々喋り続けます。
この映画のすごいところは絵だけで状況を説明することを放棄し、全ての状況を登場人物のセリフだけで説明しようとしていることです。なのでスクリーンを見ていなくても状況がわかりそうです。
アラトラム号は結局なんの仕事もしないまま爆発します。
エクシフの望みはギドラによりゴジラもろとも地球をギドラに捧げ滅ぼすことでした。
地上ではギドラの影が召喚され、信者たちが影に喰われ消滅します。
こうしてメインのキャラ以外はろくな仕事もしないまま退場します。
地球に特異点が3つ出現。
ここからマーティン博士と助手による実況と解説が繰り広げられます。
いい加減黙ってほしかったです。
マーティン博士の大量の説明セリフの末に、ギドラ本体は別の次元に存在し、何者かの観測によりこちらの次元のゴジラへ一方的に攻撃していることがわかります。
当然それはメトフィーです。
メトフィーのもとにたどり着いたハルオですが、メトフィーの洗脳により、ギドラを完全体にするためにギドラを受け入れるよう精神攻撃を受けます。
散々それらしい考証を垂れ流したのにも関わらず、最後の一押しはハルオがギドラを受け入れるというなんともふわっとした理屈で押し通されます。
最後はマイアがハルオの精神世界にモスラを召喚して助けます。
卵だけだったモスラも登場します。シルエットだけですが。
メトフィーがことを急がなければ楽勝だったような気がします。
前回のビルサルドと同じで、おとなしく勝利を待てなかったのでしょうか。
引力光線も胴体もみせなかったギドラ。ギドラの活躍が見たければ予告で十分でした。
ギドラは消えたもののゴジラは健在。
地球人たちはフツアの民と共同生活を始めます。
そんな中マーティン博士がユウコの体からナノマシンの解析に成功。
ここでまた文明を復活させるとまたギドラが来てしまう。
そう考えたハルオはユウコを連れてゴジラに特攻。
ハルオが熱戦を浴びてエンドロール。
最後はハルオとマイアの子どもたちが祭りをしている場面で終了。
メカゴジラと違ってギドラは出ました。
強さとしても無敵モードでゴジラを完封するという強さも見せてくれました。
しかし、無敵モードが解けるとゴジラに瞬殺されてしまいました。
それもまきつきと噛みつき以外の攻撃も見せずに。
予告の米国版のキングギドラのほうが暴れていたような気がします。
モスラに至っては卵のままイメージ映像のみ。
ゴジラも人類の敵としての姿は鳴りを潜め、ギドラを撃退した以外はハルオを葬るだけで、そのままあり続けます。
それにギドラの本体はまだ存在し続けています。
結果として地球人類はフツアと共になり、文明を捨てた。
それによりゴジラの敵とみなされることもなく、ギドラの再来に怯えなくなったということでしょうか。
ゴジラを倒すという当初の目的を捨て、ハルオ憎しみと人類の文明と共に消え去り、その子どもたちが生き残ることで勝つという新しい目的を持ったことはSF映画としては評価してもいいかもしれません。
それ以外は延々と繰り返される説明セリフと精神攻撃によりゴジラ同様一方的に攻撃をされていた気分でした。
散々人類とゴジラの戦いで引っ張った結果がこれでした。