『劇場版 マジンガーZ ／ INFINITY』の感想です。
ネタバレというほどのネタバレは含みません。
というのもこの映画は「最新のCGで描かれたマジンガーZのとにかく強くてかっこいい姿を堪能する映画」だからです。
最近流行りの理屈っぽいSF要素も含まれていますがそういうのを「細かいことはいいんだよ」と言ってロケットパンチで吹っ飛ばす映画です。
そもそも私はマジンガーについてはスパロボでしか触れていません。
そのため原作の話はなんとなく知っているものの、マジンガーの話よりもマジンガーのキャラクターだけを知っているという状態でした。
そして今はそういった原作ではなくスパロボから知った人のほうが多いのではないでしょうか。
この映画はそういった世代のために、リアル等身の元祖スーパーロボットマジンガーがスパロボ並にヌルヌル動く、強くてかっこいいマジンガーを見せたい、そんな製作者の意思が伝わってくるようでした。
スパロボでは威力が低くて死に武装になっているような武器ですら出し惜しみなく繰り出し、活躍します。
終盤、機械獣軍団相手に主題歌BGMをバックにありとあらゆる武器を駆使して戦うシーンは正に圧巻。
敵の機械獣もスパロボで見たことがあるもの、そうでないもの含め半端ない数登場します。やられ役に留まらず、マジンガーもけっして無双状態とならず時にはピンチになり、最後にはボロボロになるのもマジンガーらしいのではないでしょうか。
グレートマジンガー・ボスボロットといった味方ロボットもヌルヌル動きます。ボスボロットなどはそのままスパロボの演出のような動きを見せてくれます。
グレートはもう少し活躍してほしかったなぁという気もしますが。
そしてかっこいいだけでなくハレンチ要素も忘れないところもスタッフの愛を感じました。
ストーリーは兜甲児・マジンガーZの復活まで若干長く、勿体ぶらせた感がありましたが、戦いから離れていた甲児がもういちどマジンガーに乗るため、また最後の決着のためには必要なドラマだったのだと思います。
久しぶりに難しいことは考えず、スカッとする爽快なロボットアクションアニメを見たい、そんな人におすすめの映画です。
