『GODZILLA 怪獣惑星』ネタバレあらすじ&感想

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GODZILLA 怪獣惑星』のネタバレあらすじ&感想です。

 

 まず、この映画は三部作の一作目なので、これだけでは完結しません。

 

1.地球から宇宙、そして地球へ

20世紀末、地球各地に怪獣が出現します。カマキラスも出ます。アンギラスはナレ死します。そしてゴジラが出現します。こっちのゴジラには熱核攻撃がされます。が、傷をつけることもできませんでした。

地球を狙っていた宇宙人ビルサルド、エクシフたちも下心見え見えでゴジラ掃討のため地球人に力を貸します。

が、異星人の技術でもゴジラを倒せず、頼みのメカゴジラは起動することもできず、地球人と宇宙人は地球を放棄することになります。

主人公・ハルオは地球を脱出する直前、ゴジラに両親を殺されます。

 

それから20年以上、生き残った人類は地球に代わる惑星を目指して旅をしていましたが、資源は乏しく余裕のないギリギリの環境の中で見つけた移住候補の惑星はとても人が住めるものではありませんでした。

ここでこのまま旅を進めるか地球に戻るか、指導者たちが議論します。最大の問題はゴジラがまだ地球にいたらどうするか。

そんな時、宇宙船内にゴジラを倒すための作戦論文が流出します。

それを書いたのはハルオでした。ゴジラに対して人一倍強い憎しみを持っているハルオは、閲覧を禁止されている資料をエクシフ・メトフィエスの協力で入手し、コツコツとゴジラ掃討作戦を立てていたのです。

 

ハルオの作戦で船内の雰囲気が変わってきます。そして宇宙船は地球へ帰還することになります。

 

こうして、人類が地球に戻るわけなのですが、ここまでで色々と人物の紹介や状況の説明をするためだとは思いますが、非常に退屈で長く感じました。

そしてこの先で何度も繰り返されることになるハルオとメトフィエスの一人語り。これもかなり眠気を誘いました。

 

2.変わり果てた地球と変わらないゴジラ

ワープにより地球に帰還した人類。計測により2万年の時間がすぎていたことが分かります。地球の大気中には謎の霧が発生し、まともな観測、通信ができません。

そして地上には2万年前と変わらない姿のゴジラがいました。

ここでハルオの作戦が採用され、リーランドをリーダーとしたゴジラ討伐舞台600人がチームに分かれて地上に降下します。

地上では植物が刃物のように変異していて、小型のドラゴンのような飛行生物まで生息していました。ゴジラと戦う前にその飛行生物に襲われ、いきなり宇宙に帰るための揚陸艇にも大きな被害が出てしまいます。

ここでリーランドは地球から撤退し、月を拠点にすることを提案します。一方ハルオは戦いもせず逃げることを許さずこのままゴジラを戦うべきだと主張します。

しかしメトフィエスに指摘され、結局撤退するにしても揚陸艇が壊れたためゴジラの行動範囲を通って他のチームと合流しなければならないことになります。

移動するリーランド部隊。ハルオはこのままゴジラと会えないのではと焦っているのに対してメトフィエスゴジラが人間を見逃すはずがないと言います。

果たしてそのとおりになり、ゴジラが現れます。

仲間を逃がすため、またゴジラを倒すためハルオは単身出撃します。

ハルオの分析により、ゴジラは常に電磁バリアを張っているためどんな攻撃も受け付けません。ですがその電磁パルスの周波数を解析し、発信源を破壊すればバリアを消滅させ、倒すことができるというのがハルオの作戦でした。

しかしハルオの飛行メカでの攻撃ではゴジラはバリアを張ることすらしません。一か八か特攻しようとするハルオ。そこを救ったのは撤退を決定したリーランドでした。リーランドの戦車による砲撃にゴジラはバリアを張り、解析には成功。しかしリーランドは戦死してしまいます。

階級により次のリーダーはメトフィエスになりました。そのメトフィエスは現場の指揮をハルオに一任します。ハルオの指揮のもと、ゴジラ討伐作戦が始動します。

 

地球帰還からゴジラとの初戦となるのですが、まずここまででハルオだけがゴジラに対して異常な憎しみを持っているのが非常に浮いている感じがありました。リーランドの撤退という決断は決して間違ったものとは思えないのですが、ハルオもメトフィエスも全く受け入れず、その後リーランドが死んだあともこれ幸いと指揮権を握りゴジラ掃討に舵を切ります。それに反対するメンバーが全くいないのも都合が良すぎると思いました。

この時点でメトフィエスが胡散臭すぎて、自分の目的のためにハルオをいいように利用しているようにしか見えません。

それと紅一点のヒロイン?ユウコもいる意味が感じられませんでした。

 

3.ゴジラ掃討。そして

ゴジラ討伐のため、飛行部隊による陽動が始まります。

しかし火力不足なうえ飛行生物の襲撃により陽動が予定通りに行きません。ゴジラの熱線によりどんどん人が死んでいきます。

ここでハルオは揚陸艇による空爆を指揮。揚陸艇がなくなれば宇宙に帰る手段がなくなりますが、ハルオは帰ることなど考えていないので特攻を指示します。

揚陸艇の空爆により誘導は成功。ゴジラはトラップにかかり動きを止められます。戦車からの砲撃に対しバリアを張るゴジラ。それを分析し背びれがバリアの発生点だと解析に成功。貫通爆弾の攻撃によりゴジラは爆発します。

ゴジラの死骸を前に今のゴジラは2万年前と全く同じでした。だからこそこのゴジラは2万年前とは違うと分析するマーティン博士。

それでも倒し方はわかったから次も勝てるというハルオ。その目の前で山が動き出します。それは2万年の間にさらに巨大に成長したあのゴジラでした。

絶望的なゴジラの力の前に崩壊する人類軍。ハルオもゴジラの前で気を失います。

ここでエンドロール。そしてエンドロール後、目を覚ましたハルオの前には謎の少女が。

そして次回作の予告。廃墟の中のメカゴジラ

 

ゴジラとの息詰まる戦闘、なのですがイマイチ盛り上がれませんでした。というのも映画でのゴジラとの戦闘は2回だけ、それも一度目は分析とリーダー死亡だけなので本格的な戦闘はこれ一度きり。そのためゴジラが絶対的に強いという印象がありませんでした。ゴジラが強いというより、飛行生物にも苦戦している人類が弱いんじゃないかという気がしました。

結局作戦が上手くいってゴジラを倒してしまうのですが、あまり苦戦しているように感じられませんでした。

そしてやはりハルオが後先考えない行動が非常に異質に見えましたし、それに部下たちが反発せずに従うのも都合が良すぎると思いました。

全体的にいうと主役のハルオにもゴジラにも魅力が感じられず、物足りませんでした。

そして真のゴジラが登場して次回に続くのですが、次はどうなるのでしょうか。次はメカゴジラが鍵になりそうですが、そもそもメカゴジラは2万年前のゴジラに対して作られたものなので、今の成長したゴジラに太刀打ちできるのかどうか。

そして胡散臭さが半端ないエクシフ・メトフィエスですが、種族はX星人に似ていますし、ビルサルドがメカゴジラを開発したということはエクシフにはキングギドラを隠し持っているのは予想できます。

この状況で人類が勝つ未来が見えないのですが、ハルオが出会った謎の少女含めてこれから逆転の道が見えてくるのでしょうか。

とにかく続き物なので続編を見てみないと最終的な評価はできませんが、1作めだけでは物足りないというのが感想です。